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京都 ボーイスカウトこのホームページ上のスカウト運動に関する事項は、京都ボーイスカウト振興会の責任のもとに掲載しています。

理事長からの ご挨拶

いきいきとした青少年を育てる活動をしています

 ボーイスカウト運動は1907年にイギリスで始まり、現在では世界174の国と地域で5700万人の仲間が活動しています。私たち京都連盟は1916年に活動が始まり、2025年には110周年を迎えます。
 この長い歴史の中で、社会は大きく変わりました。最近では2020年春から2023年半ばまでのコロナ禍で活動が大きく制限され、仲間とグループで活動することができなかったり、手をつなぐこともできませんでした。そして日本全国で子どもの数が減ってきていることも事実です。その一方で、社会にはさまざまな情報があふれ、情報を取り巻く技術の進化は止まることなく、IT化が進展し、SNSやスマートフォンの普及が加速し、学校教育においてもタブレットなどのデジタルツールが活用されるようになりました。また、仮想現実やAIの技術が簡単に手に入るようになりました。
 私たちのボーイスカウト活動は日々の活動がアクティブラーニングであり、子どもたちは実践的な経験を通じて様々な経験を重ねています。仲間と共に協働活動をすることで学校での教育とは異なり、単なる知識の受け手ではなく、自ら考え、行動する能力が養われています。
 また、スカウト教育を通じて単なる知識的な能力だけでなく、目標や意欲を持ち、粘り強く協調して取り組む能力や姿勢が育成され、やり抜く力、目標に向かって頑張る力、自制や自律性、自己肯定感、他者への配慮、そしてコミュニケーション能力などという非認知能力が育まれています。これらの能力は、将来の社会での子どもたちの生き方において極めて重要な役割を果たすことが期待されています。
 さらに、仲間との楽しい活動を通じて、自己表現や他者との協働を楽しむことが育まれます。このような活動を通じて、人間性やリーダーシップ能力が育まれ、将来の社会での役割を果たすための準備が整えられていのです。
 さあ、疑似体験ではなく実際に森の中に入って、風の音・鳥の声を聞き、雨上がりの草の匂い・焚き火の匂いを感じましょう。靴を脱いで川に入って水の勢い・温度そして石のぬめりを感じましょう。夜には仲間と語り、議論をし、人生の知恵を身につけましょう。

2024年5月

日本ボーイスカウト京都連盟

理事長  中川 久徳