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京都 ボーイスカウトこのホームページ上のスカウト運動に関する事項は、京都ボーイスカウト振興会の責任のもとに掲載しています。

京都ボーイスカウト振興会のご案内

一般財団法人 京都ボーイスカウト振興会の歩み

一般財団法人 京都ボーイスカウト振興会 理事 川西 通夫

『一般財団法人 ボーイスカウト振興会』が昭和48年4月4日(1973年)に発足し、早や32年が経過します。初代の常務理事で、日本連盟先達の故八木 清氏が昭和60年発行の創立70周年記念誌『70年のあゆみ』に振興会発足に関する文章を記載されており、90周年誌にはその文章を転載するとともに昭和60年以降のトピックスを記述いたします。(2006年3月記)

【70年のあゆみ】(70周年記念誌より)

第2次世界大戦後
再建された運動に携わっている者たちは、連盟の発展は財政的基礎の確立なしでは望めないと語り合っていた。
昭和35年(1960年)
京都連盟再建10周年を迎え、記念行事の一つとして、上賀茂神社の座田宮司様(東ロータリークラブ会員)のご厚意で借用した奥山地域に植林した。これが成長して用材になったとき、資金が入ってくる夢で、その後も時と場所を求めて植林してきた。
昭和41年(1966年)
2月、市長を退職された高山連盟長が、退職金の中から80万円を寄付して下さった。そのまま使ってはと別途に積み立て、それに年度毎の余剰金を加えて5年、積立金も310万円となり、連盟関係者で、これを500万円とする目途がついたので、連盟長に財団設立の意向を相談すると、設立代表者に、千 宗室氏をご推薦、お願い下さった。
昭和47年(1972年)
11月8日、連盟長と千 宗室氏(設立代表者)の招請に応じた方々によって発起人会を開き、事業計画・収支予算などを審議し、今後の具体的活動方法及び役員選出について協議し、理事長に千 宗室氏を選出し、活動に入った。
<財団法人設立発起人>(敬称略五十音順)

荒木 勲 飯田 巧 円城 佳逸 大橋 庄三郎 岡田 藤雄 小川 鍛 小沢 三郎 川島 春雄 栗林 四郎 小島 常三郎 榊田 喜四夫 佐藤 義雄 渋谷 有教 千 宗室 高田 芳二 高山 義三 立石 孝雄 塚本 幸一 中田 保男 中野 清次郎 中野 恭雄 西村 大治郎 堀 健 森下 弘 八木 清

昭和48年(1973年)
1月20日、基金も目標額に達したので、京都府教育委員会に設立許可申請書を提出し、3月31日付で設立が許可される。 4月4日 京都地方法務局に設立の登記を完了し、名実ともに、『財団法人 京都ボーイスカウト振興会』が成立した。
<財団法人当初の役員>(敬称略)
■理事長 千 宗室
■理事 八木 清(常務) 佐藤 義雄(常務) 岡田 藤雄 小川 鍛 川島 春雄 小谷 隆一 立石 孝雄 塚本 幸一 中田 保男 納屋 嘉治 西村 大治郎 堀 健
■監事 大橋 庄三郎 高田 芳二
■事務局 中野 恭雄

財団法人の成立によって、先に、京都西ライオンズクラブから同クラブの創立10周年の記念事業として寄贈の申出のあった訓練用地を基本財産に繰り入れた。評価額は500万円である。 ■ 山  林  22,559平方メートル ■ 原  野  521平方メートル ■ 所 在 地  京都市左京区広河原尾花町27番地 設立申請時の基本財産は、現金及び預金710万円であったが、許可された時は、その後の寄付金で1,080万円となっていた。この財産から得られる果実では充分な援助活動が困難なので、寄付行為に定めるところにより維持会員の募集に着手し、84名の参加を得て、その会費140万円と、基本財産の利息45万円で、とりあえず、翌年の昭和49年夏、北海道千歳市での第6回日本ジャンボリーの京都派遣団に、また、昭和50年に予定されたる京都のボーイスカウト創立60周年行事に、夫々助成金を交付した。

昭和49年(1974年)
7月14日、整備した『広河原野営場』の開所式と碑の除幕式を、来賓各位、スカウト諸君、多数の参加を得て盛大な式典を挙行した。 12月6日、財団生みの親で顧問の高山連盟長がご逝去された。翌年の昭和50年3月27日、追悼式を京都連盟と共催した。
昭和50年(1975年)
5月22日、60周年記念の第一行事である展覧会の開幕日に、新しい連盟旗の贈呈式を挙行して、千 宗室理事長より八木京都連盟理事長に手渡された。
昭和52年(1977年)
故高山連盟長の主催して来られた財団法人『若人の勇気をたたえる会』の解散による資産1,000万円をご子息高山氏と、岡田藤雄理事のご厚意で、故人の最も力を入れられたボーイスカウトにとご寄贈があった。53年3月末の資産は、32,997,099円となった。その後も、指導者養成、日本ジャンボリー、SS大会、キャンポリー、また70周年記念事業等、毎年所期の助成を果して来た。
昭和58年(1983年)
4月22日、残念なことに、戦後の連盟再建に、コンミッショナーとして、財団設立には事務局長として、取仕切って下さっていた京都のスカウト運動の生みの親のお一人である故中野忠八先生のご長男恭雄氏のご逝去で打撃を受けた。
3月末、資産総額46,028,452円となったのも、多数の維持会員諸氏の会費に支えられている。ここに厚く御礼を申し上げます。現在(昭和60年)の財団の今後の課題は、連盟が、特別会計で徴収しているスカウトからの分担金を財団で賄うことであり、それができるように、基本財産から得られる果実を大きくすることである。現況では、会費の半分は、外部の方々のご好意による金額であることを考えてみても、連盟関係者の方々のより一層のご協力によって、現在の142名の会員を更に増加させ、毎年多額の余剰金を基本財産に繰り入れて、少なくとも1億円にすることが先決である。ここに多数の方々の絶大なるご援助をお願いする。
<1985年3月現在の役員体制>(敬称略)
■理事長 千 宗室
■理事 八木 清(常務理事) 佐藤 義雄(常務理事) 小川 鍛 川島 春雄 加納 幸一 小谷 隆一 立石 孝雄 塚本 幸一 納屋 嘉治 西村 大治郎 堀 健 岩部 明 田畑 甫
■監事 松尾 喜七 堀井 直清
■顧問 五十棲 辰男 円城 佳逸 大谷 光照 大橋 庄三郎 大宮 隆 片桐 勤 川原 睦郎 栗林 四郎 三条 実春 渋谷 有教 白石 古京 鈴木 義一 鈴木 日出年 高山 寛 谷口 昭二 田中 文清 寺本 哲栄 西村 清次 林田 悠紀夫 原田 清代次 藤井 英一 本間 祥介 森下 弘 山川 常七
■参与 浅沼 守 網田 新太郎 伊藤 美喜雄 大藪 利夫 大野 木繁夫 小川 玄諦 小池 弘 高井 隆秀 内藤 健雄 山田 浩三
■評議員 天鷲 良雄 阿戸 豊次 今木 重雄 石田 隆一 内田 克己 内田 源樹 尾瀬 亮弌 川上 進也 川西 通夫 河端 二郎 木村 太郎 木幡 雄一 芝 正洋 園 隆 田中 道雄 中島 精一 中村 道男 中村 年男 藤田 大祐 藤原 昌秀 堀 博久 堀 重行 堀内 益雄 村井 真澄 山川 譲 山崎 昭見 山村 道
■事務局長 岩部 明
■次長 川西 通夫

(以上70年のあゆみより転載)

昭和62年(1987年)
6月、『京都西ライオンズクラブ』より広河原野営場の上部の土地、1,026平方メートルをご寄贈いただいた。それに併せて念願であった『資材倉庫』『トイレ』を建築した。『山小屋の増築』を祝い落成式を挙行し、スカウトの野外教育活動の安全と有効に活用いただけるよう祈願した。
平成5年(1993年)
発足時から常務理事として財団の活動にご尽力賜っていた佐藤義雄氏のご逝去に伴い、岩部 明氏を常務理事に選任し、事務局長には川西通夫が選任された。
平成7年(1995年)
4月、『京都連盟創立80周年記念事業』が開始され、千 宗室理事長(現千 玄室氏)から50万円の浄財を頂戴し、京都ボーイスカウト振興会からも助成金を交付し、この記念すべき事業を支援した。
平成9年(1997年)
3月、常務理事で日本連盟先達の八木 清氏がご逝去された。本財団の設立に奔走され、また戦後、全国に先駆けて、自ら進駐軍GHQに働きかけて、京都のスカウト活動を復活させ、そして日本連盟事務局長として、スカウト会館の建設、第13回世界ジャンボリー日本誘致等の功績を残された。それらを讃え、その人なりをお偲びするため、千 宗室理事長が発起人になり、ロータリークラブ、京都連盟のご支援により、平成10年3月に「偲ぶ会」を開催した。その際、ご遺族代表(八木 茂氏)から振興会に300万円の浄財を頂戴した。 5月、常務理事に川西通夫が選任された。
平成10年(1998年)
5月、財団発足時より理事長して財団の運営・発展を中心的に支えていただいた千 宗室氏がご勇退され、新しく高山 寛氏を第二代目の理事長として選任した。同氏は故高山義三氏(元京都市長・元連盟長)のご長男で、この運動によき理解者であり、顧問として当振興会の発展に多大の貢献をされてきた。また、岩部 明氏のご逝去に伴い、天鷲良雄氏を常務理事に選任した。
平成15年(2003年)
5月、天鷲良雄氏のご勇退に伴い、京都連盟理事長等を歴任された、副連盟長の羽生田寂裕氏を常務理事に選任した。
平成17年(2005年)
4月より京都創立90周年記念事業が開始され、京都ボーイスカウト振興会も記念誌の出版にて支援を行なった。5月、川西通夫が常務理事を辞任し、後任は大西孝雄氏を選任した。同氏は少年時代に京都第11団に所属し、その後、京都大学ローバー隊を立ち上げられた。
平成18年(2006年)
3月末の基本財産は、67,644,944円で、維持会員数は118名である。 今後の課題は、発足当時から地元経済界から理事として、財政面で援助していただいた塚本幸一氏、立石孝雄氏、納屋嘉治氏、小谷隆一氏等が他界され、経済界との関係が細ってきている。そして会員数につき、減少傾向という状況にあり、毎年剰余金が発生せず、基本財産に繰り入れることが出来なくなってきているばかりでなく、連盟への助成金も、ピーク時の6割程度まで減少せざるを得ない状況にある。<2006年3月現在> 助成金は、 1:ジャンボリー等のスカウト行事 2:指導者養成、資質向上のための講習会、研修所運営 3:連盟事務局、野営場運営のための経費等 に活用され、ボーイスカウト運動の一層の発展のために役立っている。 新たに経済界、有識者の方に加わっていただき、21世紀を担う青少年の健全な育成の場としてのボーイスカウト運動を、地域社会の方々の認識を高めるのにご尽力をいただき、広く財政的援助を頂戴していけるように努力するとともに、連盟関係者の方々も振興会維持会員の勧誘活動に一層のご協力をお願いする次第です。

現在の役員体制はこちら

資 産(広河原野営場)
■山林 23,585平方メートル
■原野 521平方メートル
■所在地 京都市左京区広河原尾花町27番地